「 右 」という言葉の新しい 意味 (定義)を考えた

右 という言葉の 意味 、辞書よりもうまく説明する方法を考えた。

右 という言葉の 意味 を、「左」を使わずに説明できる?

「 右 」のように身近にあって当たり前のように使っている言葉の「 意味 」を改めて考えてみると、意外に難しいものが多いです。

保守的とかそういう思想の意味での「右」ではなく、今回取り上げたいのはあくまで方向としての「右」です。

 

たとえば僕たちは幼稚園くらいのときに、

お箸を持つ手の方が「右」!

みたいな感じで教わるかもしれません。

ですがこれを言われると、少なからずパニックになってしまう幼児が存在するはずです。

そうです、左利きです。

日本にいらっしゃるLGBTの割合は、左利きと同じだ」という発表がありましたように、日本で暮らす人のうち10人に1人がお箸を「左」で持ちます。結構な数ですよね?

LGBTの方が差別撤廃を訴える、というニュースもちらほら耳にする昨今、同じだけの割合で

お箸を持つ方が「右」なんて教え方、左利きを侮辱している! 差別だ!

なんて声が拡散されてもおかしくないのです。

10人に1人と言えば、「若者のうち通勤も通学もしていない人(いわゆる”ニート”)の割合」に等しいそうです。専業主婦も入るらしいのですが、これまた体感として結構多い数のように思われます。そしてこのことは、日本にいる若者の100人に1人が「左利きのニート」だということを示しています。

さらに、「日本人の10人に1人がAB型」だということを考えると、やっぱり左利きの数はそれなりにいらっしゃるということがわかります。そしてこのことは、日本にいる若者の1000人に1人が「AB型で左利き。でもニート」だということを示しています。なんというクリエイティブそうな無職!!

……キリがないですね。このへんでやめておきましょう。

 

では「右」の意味について、こんな説明はどうでしょうか?

心臓がある方向と反対の方向が「右」です。

心臓はたいていの人が左側についているので、左利きに比べるとより多くの人に当てはまりそうです。

でも、これまた一部当てはまらない人が存在します。「内蔵逆位」と呼ばれる、臓器の体内での配置がすべて左右反対になった状態の人です。

これに該当する人は、心臓が「右」側についています。先ほどのお箸の例とは違い、内蔵逆位は「およそ3000〜5000人に1人」の割合と大変少ない数ではあるのですが、それでもゼロではないので、どうしても混乱を招く瞬間は生じてしまいます。

ちなみに「内蔵逆位の若者AB型左利きニート」はおよそ3,000,000人〜5,000,000人に1人になります。大阪市の人口全体がおよそ2,700,000人だと考えると、すさまじい低確率だということがわかります。

こういう人の方が、よっぽど選ばれしエリートに思えますね。

ちなみに、課金タイプの”大阪市住民ガチャ”がもしあったら、「内蔵逆位の若者AB型左利きニート」はすさまじいレア度を誇るでしょう。欲しいかどうかは知らんが。

あと、「自分のこと千鳥くらい面白いと愚覚(愚かなる錯覚)してる、脳の中身ふんわりとろとろたこ焼き系大学生」がすげーダブりそう。

大阪市住民ガチャってなんだ、そもそも。

 

さて、心臓が右にある人物と言えば、100人中104人が聖帝サウザーを思い浮かべることでしょう。

サウザー様のことを思いやって「右」の定義を考え直そうとしても「そんな愛などいらぬ!」とか言ってズタズタにされそうですが、それでも例外があるのは良くない。

ということで今回は、

「右」という言葉を、老若男女が納得、共感できるように説明する

という試みを、「退かぬ!!媚びぬ 省みぬ!!」の姿勢で考えていきたいと思います。

 

 

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「 右 」の 意味 は、辞書によってもマチマチ

そもそも今回取り上げている、「右」の意味を説明するのは難しい、というお話は、書籍や映画で有名な「舟を編む」という作品の中の1エピソードから来ています。

こんなブログでの言葉遊びとはぜんぜん違う、本気の言葉作り(言葉選び)は勉強になるということを伝えつつ、内容はみなさんに直接見てもらうとしまして……。

国語辞典を見てみると、確かに「右」という言葉は出版社に応じて様々な趣向が凝らされながら説明されています。

南を向いた時、西にあたる方(広辞苑)

この辞書を開いて読む時、偶数ページのある側(岩波国語辞典)

『リ』の長い線の方向(三省堂国語辞典)

アナログ時計の1時から5時までの表示のある側(新明解国語辞典)

「南」とか「西」を説明するページを見てみると、「右」という言葉が使われているため一部堂々巡りになってしまう部分はあるものの、やっぱりプロはすげーと思います。

とくに岩波国語辞典の「偶数ページの〜……」という説明は、発明と言えるほど画期的なものだったとのこと。右に出るものはいないほどに。

それだけ長らくの間、有識者たちは「右」という言葉の説明に右往左往していたわけです。

 

一方で、英語辞典ではどのように表現されているかと言いますと、

the side of your body that is to the east when you are facing north
「北を向いたとき,東の方の体の片側」
(Cambridge Learner’s Dictionary)

the side of the body that is towards the east when a person faces north
「人が北を向いたとき,東を向いている体の片側」
(Oxford Advenced Learner’s Dictionary)

the side of the body which is away from the heart and on which the hand is stronger in most people
「心臓から離れたほうで,大多数の人の利き腕があるほうの体の側」
(Webster’s Ninth New Collegiate Dictionary)

the side of your body that has the hand that most people write with, or this side of anything else
「大多数の人が書くときに使う手がある側,または物の同じ側」
(Longman Dictionary of Contemporary English)

the side of the body away from the heart
「心臓から離れたほうの体の側」
(Longman Handy Learner’s Dictionary of American English)

このように、日本の辞書に比べて独自性は少なく(サンプルが悪かった可能性もあるけど)、かなり大味です。

冒頭で述べた「心臓がある側」や「利き手」などの例を普通に採用しているあたり、「右=普通・正しい」という考えが根付いているのでしょうね。“right”に「正しい」という意味があるのも納得です。

 

とはいえ、これだけで終わっては「右」の意味を考えたことにはならないので……以下にいくつか、僕が(いろいろ調べながら)立てた「右」の定義をまとめました。

そのうち辞書に載らねーかなぁ。

 

あなたは納得できる? 「右」の定義

ここまで辞書の説明を見てきて思うのは、方角や文字・数字など、

抽象的なものだけで「右」を説明しようとしている

から、定義が回りくどくなっているんじゃないかということです。

なので今回僕は、身近にある生物やグッズ(無生物)、歴史や伝統など、とにかく身の回りにあってイメージしやすい具体的なものを引き合いに出しながら「右」の説明をしたいと考えました。

以下、ジャンル別に書いていくので、今後「右」を知らない人に出会った際の参考にしてください!

 

生き物で「右」を説明

ここまで度々、人間の利き手として「右」が多いという話は出てきましたが、左利きの人もいるのがネックでした……。では、人間以外の他の生物についてはどうなのでしょうか?

実は、他の生物にも「利き手」自体は存在します!

もちろん4足歩行の動物には手がないので厳密には「利き足」となるのですが、これを見分ける方法として、じっとしている状態から歩き出すときに左右どちらの足から歩き出すかで判断するという手法があります。

たとえば犬の場合ならば「お手」をするとき、どちらの足を使うのかを見るといった感じです。

上記の通り日本人は9割が右利きであり、犬や猫などは半々だそうです。

ところが、ほぼすべての個体の利き腕が共通している生物が存在しているのをご存知でしょうか?

それは、ホッキョクグマです。

北極に住む原住民、イヌイットの観察によるとホッキョクグマは全個体が左利きであると言われており、それが欧米では広く伝えられています。そのため少なくとも、人間の利き手よりは割合は多いことが予想されます。

そのためカナダのハンターの間では、白熊を仕留めるときはまず利き手である左手を打ち抜き、攻撃力を奪うというのが定番とのこと。

だから「右」を説明するとき、このような説明はいかがでしょうか。

右とは、カナダのハンターが、シロクマを打ち抜かない方の手の方

こう言えば世界共通ですね!

……なんだか1個目にしてはなじみが薄すぎますかね?

 

じゃあこんなのはいかがでしょうか。

右利きや左利きという概念は、魚にもあります。もちろん魚には手がないので、「目」で右利き左利きを判断することになります。

有名なのは「カレイ」と「ヒラメ」です。一般的にカレイは体の右側に眼をもっており、一方でヒラメは左側に眼があります。

カレイもヒラメも生まれたときは背びれを上にして泳ぎ、普通の魚と同じような体型をしています。ですがヒラメは生後2~3週間ほど経ったあたりで右目が左の方へ移動するとのこと。逆にカレイはヒラメと逆で左目が右の方へ移動していき右向きになります。

日本だとほぼ100%のカレイが右側に両目を持つそうなので……。

右とは、カレイの頭を下向きに置いたときに目が寄っている方向

こう言うこともできそうです。

ところが、残念ながらこれにも例外があります。たとえば「ヌマガレイ」という品種だと、

・アメリカだと50%が左に両目
・アラスカ沖だと70%が左に両目
・日本だと100%が左に両目

というように、国によって差が生じてしまうのです。

これだけグローバル化が騒がれる昨今、極東の島国でのみ通用するルールをひけらかしたってお山の大将にすぎないってなもんです。その上挙句の果てには、右ヒラメが捕れたなんてニュースが日本でも新聞に載っちゃう始末。

なかなか生物を使って100%当てはまる左右を説明するのは難しそうです。

 

伝統で「右」を説明

お芝居など舞台の世界では、舞台上から見て左のことを「上手(かみて)」、右のことを「下手(しもて)」と呼びます。僕らは普段客席から舞台を見ることのほうが多いので、

「右」とは、客席から舞台を見て上手の方向

という定義付けは簡単にできそうです。

もう少し補足すると、これは「左上右下(さじょううげ)」という日本の伝統礼法のひとつで「左を上位、右を下位」とする「左上位」のしきたりによるものです。

たとえば日本史の勉強なんかをしていると、「『左大臣』の方が『右大臣』よりも階級が上」みたいなことを学びます。奈良時代や平安時代には左大臣の方が政治的に重要な役職を担っていました。

中央に天皇が立った際に、天皇から見て左に立つのが「左大臣」、右に立つのが「右大臣」です。正面から見たら左右が逆になるため、右の定義についてはこんな風にも言えます。

「右」とは、平安貴族の並びを見た際に天皇を中心として左大臣が立っている方向。

平安時代を訪れる機会が今後もしあれば、現地の風習はしっかりと重んじてください。

 

この「左上右下」の考え方は現在に至るまでの国会にも踏襲されており、明治時代には「衆議院」よりも目上とされた「貴族院」が上手に置かれています。「貴族院」は現在では「参議院」となったため、今でも参議院は上手側になっているのです。

だから、

「右」とは、国会の中央塔を正面から見て参議院にあたる方向。

という言い方も出来ます。あんまり変わりないけど。

 

一方で、国際儀礼(プロトコール)では「右上位」が一般的だとされています。日本の伝統とはちょうど逆です。

たとえばオリンピックの表彰式を思い出してみてください。金メダリストから見て右側に銀メダリスト、左側に銅メダリストが立っていると思いませんか? あの状況も国際基準として徹底されています。

そもそも表彰台の位置関係を思い出せないという人は、「my表彰台」でも購入して深く反省してください。

正面から向かって見ると位置関係は逆になるので、

「右」とは、お立ち台を見て金メダリストを基準に銅メダリストが立っている方向

とも言えます。

 

あとは、結婚式の新郎新婦の位置関係でも「右」を説明することが可能です。

教会で結婚式を挙げる際、常に新郎から見て左側に新婦が立っています。これは世界共通です。

「右」とは、チャペルで挙式する夫婦を見て、新郎側の方向

「方向」ばっかりでうんざりしてきたでしょうけど、それは僕も一緒です。一応理由も読んでやってください……。

古代ヨーロッパにおいて、男性は愛する女性を守るために右手にサーベルを持ち、自分の左側で女性を守ったそうです。「騎士道の精神」というやつで、その影響で現在の位置関係に収まったという説があるようです。

ということで、

「右」とは、守りたい女性がいる時に男性が立つ側の方向

ほら、ロマンティックじゃないですか?

まーた方向の話かい」とか、「結局右利き前提やないかい」とか、そういうクレームはお控えくださいね。神様の御前ですよ、慎みあそばせ。

 

職業で「右」を説明

ってことで、話は再び「利き手」に戻ります。

左利きに産まれた方の中には、社会が右利きを基準にしているという理由から右利きに矯正されるという人もいらっしゃいます。

このことに関して言うと、かつての日本には必ず右利きにされる役職の人がいました。

武士です。

これにはちゃんとした理由がありまして、武士は全員日本刀を左側の腰にさげることで統一する必要があったからです。歩いている武士同士がすれ違う際、刀がぶつかったら邪魔で仕方ないですからね。

これは「鞘当て」といって失礼な行動にあたり、時には争いの原因にもなったそうです。

だから、「右」についてこういう定義もできます。

「右」とは、武士が刀を手に持つ方/武士が刀をさげているのとは反対の方向

なんだか、日本の話なのに海外の人に教えたほうが食いつかれそうな定義となりました。

 

今の日本が左側通行になっているのは、この武士の名残だと言われています。ところが世界で見ると左側通行を採用している国や地域は55と、むしろ少数派です。

世界で右側通行を主流としたのはナポレオンだという説が一般的です。その理由には諸説ありますが、

・ナポレオンが左利きだったから説
・ナポレオンの戦術のため右側通行をとりいれた説
・銃社会に変わったから説

などが有力となっています。

現在でも左側通行を採用している国々のほとんどは、ナポレオンに征服されなかったイギリスやその植民地です。日本もナポレオンに支配された歴史はありませんしね。

ということで

「右」とは、かつてナポレオンに支配された国の道路で通る側の方向。

とも言えそうです。確実に補足・追加の説明の方が長くなるから実用性は乏しいけど

 

身の回りのもので、「右」を説明

僕のような「右の定義を考えているうちに一日が終わっちゃう、リア充の対義語系陰鬱男子」にとって、生活の中でなじみ深いものと言えば、もちろんテレビゲームです。

ってことで、ゲームで「右」を説明するならば、こうなります。

「右」とは、横スクロールアクションゲームで自機が進む方向

今のゲームは3Dで360°どこにでも移動できるなんて当たり前ですが、もっと昔のゲーム(僕はまったくリアルタイム世代ではないですが、実況動画でよく見る)なら、2Dかつ一方通行が当たり前です。

有名なものだと、「スーパーマリオブラザーズ」

「グラディウス」

あたりですかね?

 

ここ、10代20代向けのサイトを目指してるんだよね? 1985年発売のゲームをたとえに出してる場合ではないよね。誰がわかるんだよ。

物心がついたころにはPS3が存在した僕ら世代が定義するにはいささか酷かもしれませんが、横スクロール型のアーケード(ゲームセンターにあるやつ)シューティングゲームとかなら今でもたまに見ますよね?

そしてアーケードゲームでは、今でも自機の操作レバーが左側にあります。「身体の中心に向けて腕を動かすほうが楽だから」など諸説あるみたいですが、基本的に「横スクロール=右方向に進む」と考えて良いんじゃないかなと思います。

とか言ってたら、「スパルタンX」なるファミコンのゲームは、まさかの左側に進んでいくタイプだということが調べているうちに判明しました……。

なんだそれ、やりづらいだろ普通に。

 

あとは、ひな人形の置き位置なんかも定義として良いんじゃないかと思ったんですけど、関東のひな人形はお殿様が右側、京都のひな人形ではお殿様が右側になるとのことで、まさかの地域差が……!

「右」とは、関東でひな人形を正面から見たときにお姫様が立っている方向。
「右」とは、京都でひな人形を正面から見たとき、お殿様が立っている方向。

ややこしいし、また「方向」の話だし……もうこんなもんで良いでしょ……。

 


ということで、様々な形で「右」を説明しようとしてきましたが、やっぱり100%該当するっていうのはなかなか難しいですね。

だけど一部例外ありを認めてしまうと、

結局「お箸を持つ方」という説明が一番わかりやすい

という本末転倒な結果に終わってしまいます。

あと、

「右」の定義を理解するためには、「方向」という言葉を知っておく必要がある

っていうのもわかりましたね。

みなさんもこれらの中でお気に入りを見つけたら、ぜひ使ってみてください。

日本にいる若者の1000人に1人くらいは、この記事を見てくれるかな……?



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