災害報道 (被害報告)なんだから、災害を報道しようよ

災害報道 のありかたについての意見提案

災害報道 、災害が報道されてなくない?

「 災害報道 」が最近のニュースの大部分を占めています。

猛暑がようやく収まったと思いきや、台風21号が西日本を直撃。甚大な被害をもたらしました。すぐに今度は北海道で震度7の大地震。こちらも甚大な被害をもらたしています。

被災者の方々が無事であることを願いながら、あたしもあちこちから情報を集めているんだけど、テレビのニュース(特にワイドショー)を見ながら違和感を持ってしまいます。

あれ? 台風の被害がもうなかったことにされてない?

 

ニュースでの取り上げられ方の差がひどすぎます。北海道の地震情報が圧倒的に多いのです。

2019年2月、北海道で再び大きな地震があったので、地震情報ももちろん大事にされるべきではあるのだけど……。

台風21号に関する被害報告は2018年の9月4日。北海道で地震が発生したのは2018年の9月6日。ほぼ同時だと言ってイイ。なのに、どの局も報じるのは北海道ばかり。現地レポーターもこぞって北海道に派遣されていました。

東京に住んでいる身として、ある意味フラットな目線で情報を得る立場だから感じます。

災害報道、上書きされすぎ。

 

この状況はなんとかならないかと思い、今回はテレビに対して

災害報道くらい分業で執り行ってよ!

さらには新聞などニュースメディアにまで広げて

ちゃんと「災害報道」をしてよ!

という意見と提案を書きたいと思います。

 

 

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被災者の気持ち<最新情報 にしか見えないテレビ局

先に断っておくと、あたしは北海道の震災被害を軽視しているわけではありません。「関西の方が深刻だからそっちを優先すべき!」とか言ってるわけでもありません。

どちらが上とか下とか、そんな優先順位はなくフラットに扱ってほしいのです。

 

たとえば今回の地震によって、北海道では全戸で停電が起こりました。火力発電所が軒並み動きを止めたと連日報じられました。確かにこれは大変なことだし、1日も早い復旧を望むことでもあります。

でもこの記事を書いている9月8日、関西の被害と北海道の被害を電力に限って比較してみると(本来被害って比べるものじゃないってことはわかってるけど)

○北海道…99%回復、停電世帯は約1万件
○関西…停電は3万世帯、復旧の見通し立たず

……関西のほうが深刻じゃないですか?

 

なのに東京でテレビを見ていると、現地情報や復旧情報は明らかに北海道のものばかりが入ってきます。関西の情報といえばせいぜい、関西国際空港の運行再開に関するものくらい。

もちろん関西では関西の被害状況を手厚く報じているのだろうけど、あたしみたいな東京に住むテレビを情報源にしている人からしたら、

北海道大丈夫かな…心配だな…

が色濃くなり、相対的に

関西はもう復旧してるでしょ今頃

って思ってしまいかねません。というかむしろ、台風21号の被害のことなんて忘れかけている人すらいると思います。

 

これって正しい報道姿勢なの?

 

地震にはいつ起こるかわからない怖さがあります。一方で台風や豪雨の被害はある程度予測がつく。だから世間からしたら、今後起こりうる地震を心配する人が多くなる。このことは仕方ありません。メディアも未来を見据えて呼びかけるなら、地震を手厚く報じるべきだと思うし。

でもさ、被災者はひとしく「被災者」なんじゃないの?

被災者の「今」を取り上げるのに、明確な差が生じるのはおかしい!

そう思いませんか?

 

なんなら、少し前の災害なんてもう報じられることはすっかりなくなりました。

2018年に起こった自然災害を確認してみると、

・平成30年7月豪雨(西日本豪雨)
・大阪府北部地震
・島根県西部地震

なんかは名前まで付けられた大規模なものとなったし、名前がついていなくても台風被害は12号や20号のときにもありました。

今年の頭には平成30年豪雪があったことなんて、地元の人以外の誰が覚えているのでしょうか……?

西日本豪雨に追加支援金616億円が充てられると発表があったのは、9月6日。この日は確かに北海道での地震が起こった当日だったから報道が後回しにされるのも理解できるけど、「西日本豪雨の被害も依然として色濃く残っている」、それは間違いないということがわかります。

なのにテレビ局はこぞって同じ地域の情報を同じような立場から伝え続けます。

新しいトピックスを扱った方が視聴率が良くなるから

なんてどうしようもない理由ではないって信じてるけど、それにしても直後の被害状況は報告するのに、ある程度時がたったら一切ニュースで触れなくなるというのはどうなの?

 

東京にはNHK含め放送局が日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビと6つもあります。地方ローカル局は現地の情報に専念すべきだけど、これらのキー局は全国各地の情報を分担して網羅すべきではないかと。

世界バレーはこの局、世界水泳はこの局、みたいにスポーツを分担して応援しているみたいに(スポンサーの兼ね合いが理由だろうけどこの場合は)災害報道も局別に分けて報じないと、復興が進むところと進まないところの差がひどくなるって!

正直今の報道だと、東京からの支援やボランティアは北海道にしか集まらないと思います。すると必然的に、西日本からのボランティアだけで中国地方と関西地方を回すことになります。

繰り返すけど、被災者はみんな同じく苦しんでいる。助けを待ってる。

「今」を伝えるのが報道の使命なら、もっと長くまで「今」を伝え続けてよ

 

これはあくまで一例だけど、

日本テレビとテレビ朝日では台風21号を、TBSとフジテレビでは北海道地震を、比較的復興が進んだ西日本豪雨についても引き続きテレビ東京では報道します

みたいな割り振りがどうしてできないのかな?

こんな非常事態のときにさえ、テレビ局は横同士で手を取り合えないものなの?

 

最新情報<政策批判 にしか見えない新聞・ネットニュース

まだ百歩譲って、全局が揃って同じ箇所の復興支援を目的とする報道を行うだけなら話はわかります。エネルギーを分散させるのではなく、1点集中して1箇所の復興を急ぎ、ある程度めどが立ったら今度は別の場所を1点集中して復興させる…という姿勢に見えなくもないから。

だけど、たとえば北海道の停電に乗じて「原子力発電の是非」とかそういう話を膨らませていくのは違うんじゃない? 「今」すべきことじゃなくない?

このサイトでも取り上げられているように、

泊原発が動いていれば、北海道全域が停電することはなかったのに。
北海道の停電は原発再稼働反対派による人災と言ってもいいのでは?

みたいな声が一斉に上がっています。

そもそも取り上げたサイト内でも「原発再稼働はあり得ない」って話をしてるから、結局「今すべきことじゃなくない?」の中に含まれることになるんだけど。

そういう議論ってさ、余裕が出てからするものじゃないでしょうか?

 

別にあたしは良い子ちゃんぶりたいわけじゃなくて、単純に「こうだったら良かったのに」みたいに目線が過去にしか向いていないところに疑問を感じています。

たとえば台風21号に関して漏電の結果火災が起こったケースが多いんだけど、

電気なんか使うから被害が拡大したんだ!

なんて否定的な主張をする人はまずいません。原子力発電に関する議論だって、そもそも電気さえなければこんな問題にはならないはずなのに、そこについて述べる人なんていないし、述べたところで相手にされません。

それは、電気があるのはあたしたちにとって当然のことだから。注意喚起こそすれ、ないと困るっていうのは全国民の共通見解だから。

 

たいていこの手の「たられば議論」の特徴は、

・賛否両論があって統一見解が出ない
・批判意見の声が大きい

ことが挙げられます。

政府の対応が遅いとか、物資の流通がうまくいっていないとか、不安に乗じたデマまで蔓延する始末。

正確かつ中立な事実情報をなにより最優先で得なければいけない状況にも関わらず、デマや批判への対応まで同時並行で進めなくちゃいけないとなったら、復興はより遅れてしまう。

災害が起こるたびにこの繰り返し。本当に懲りないよねぇ…っていつも思う。

 

もうさ、

災害直後1週間は、災害に関する意見主張を一切禁止

とか規制したらどう?

それで1週間後に現地の声も含めて「反省会」をして、次回への対応に結びつけていくとかにした方がはるかに効率がいいし情報も錯綜せずに済むと思うんだけど。

そうなったらあたしもちゃんとそれに従って、この記事を1週間後の反省タイムで世間に公表しますよ。


 

災害はなくならない。だから災害報道もなくならない。

なのに世間は成長しない。技術ばかりが先行して、人間の対応はずーっと同じまま。

せっかく今は情報化社会で、SNSを使った被害報告や安否確認が円滑にできるようになったのに、それを使う人間が変わらないから毎回同じような課題だけが残り続ける。

同じ日本で暮らす運命共同体なんだからさ、みんなでちゃんと責任を持とうよ。



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