株式会社 って、どういう「 仕組み 」なの?【用語解説】

株式会社 の 仕組み について、あなたは正しく理解していますか? 今さら聞けない、その概要について解説します。

株式会社 について、今さら聞けない「 仕組み 」のおさらい!

会社( 株式会社 )と個人の違いについて、普段意識していますでしょうか? たとえば、成り立ちの「 仕組み 」など、今さら聞けない損得の話って、意外と多いです。

私の周りにも、

今くらいの稼ぎ(売上げ)なら、法人にしたほうが得なのかなぁ?

と悩んでいる人は一定数います。


 

スルガ銀行の「ずさん融資問題」が話題です。

詳細は上記リンクや各種ワイドショーの解説をご覧いただくとしまして、今回私が気になったのがこちらの記事です。

実際にアパート経営の詐欺話に対して、年収800〜1000万ほどもらっている企業勤めの方が引っかかっていたというのが驚きです。

てっきり、ご高齢者をターゲットとした話かと思っていたのですが…そのような方を騙す悪質さとは、また違っているようです……。

 

もちろん騙すほうが悪いに決まっているのですが、今回私が問題にしたいのは、

どうして胡散臭い投資話を信用してしまったのか

という、被害にあった方の目線です。

 

たとえば個人で活動されるコンサルタントがいたとして、あなたに突然

不動産投資してくれたら、家賃を30年間保証します! 儲かりますよ!

なんて「おいしい話」を持ってきたとしたら、たとえその方がパリッとしたスーツ姿を着て好感が持てそうな方だったとしても、あなたは信じますでしょうか?

おそらく信じないと思うんです。

 

ところが、その「自称」コンサルタントの方が仮にどこかの会社に所属していたとして、

会社が保証します! 儲かりますよ!

なんて、同じようなことを言ったらどうでしょうか?

 

法人名が書かれた名刺を眺めながら、

もしかしたら…

なんて心がぐらついてしまう人もいるかもしれません。

というか、それで実際に心をぐらつかせてしまった方が、今回の騒動で被害に合っています。

 

これら2つの違いは何でしょう?

話を持ちかけてきたのが、「会社」か「個人」かの違いだけですよね?

 

じゃあ、「会社」と「個人」って何が違うのでしょう?

今回は、高校の経済の授業でも実は習う、でも意外と普段意識していない、

株式会社とは結局なんなの?

について書きたいと思います。

 

 

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株式会社 も個人も、根本の 仕組み はほぼ一緒!

今から10年以上前の2005年、「新会社法」というものが誕生しました。

この法律のおかげで、今私たちは簡単に「株式会社」を作れるようになりました。

1円の資本金でも株式会社を設立できるようになったからです。

 

「資本金」とは、会社を作るのに最初に準備する「見せ金」です。

「資本金1,000万円です」

という会社は、

「会社を開くのに、とりあえず1,000万円準備しました!」

というのを世間にアピールしているということです。

これが1円で済むようになったので、実質誰でもすぐに会社を作れることになりました。

 

「ベンチャー企業など、起業家を支援するため」というのが政府の名目ではありましたが、それだけ多くの人が、

株式会社を作りたい!

と思っているということにもなります。

 

従業員が自分しかいなくても、資本金が1円しかなくても、「株式会社」は作れます。(実際のところ、登録などで初期費用として数万円は必要ですが…)

だから、「株式会社」という肩書きに騙されちゃう人がいるのであれば、悪意のある人はそりゃみんな株式会社を作ります。

業務の内容は実質同じなわけですから、話が円滑に進む方を(騙しやすい方を)選びます。

会社も個人も一緒

これをもう少し考えるために、たとえば私達が友達と遊びにいく約束をして、それを人に伝える場合を考えます。

 

今日はどこに行くの?

と言われた時、私達は、

◯◯(個人名)のところ!

と答えると思います。

遊び相手の人の名前で返答しますよね?

 

では次に、私達が企業の営業担当の人と仕事で会う約束をして、それを人に伝える場合を考えます。

今日はどこに行くの?

と言われた時、私達はおそらく

△△(会社名)のところ!

と答えると思います。

相手の名前ではなく、相手の「会社」の名前で返答しますよね?

 

このように、私達は日常生活の中で関わりを持つ際、「個人」と「会社」を同じように扱っていることがわかります。

そしてその感覚がまさに正しくて、実は「会社」と「人間」とは、法律上の扱いが同じなのです。

 

だから、「会社」のことを「法人」と呼ぶ時もあります。つまり、

法人ということは、会社だって「人」なのです。

 

もうひとつ日常において「個人」と「会社」の扱いが同じだという例があります。

それは、お金を借りるときです。

 

あなたが今、お金を借りようと思ったら、「お金を貸してくれる銀行」あるいは、テレビやネットのCMで見るような、「お金を貸してくれる会社」を訪れることになると思います。(「ア●ム」や「プ●ミス」など)

どちらを利用したとしても、そこであなたは、自分の本名、住所、生年月日、携帯電話番号などあなた個人に関する情報、いわゆる「個人情報」を記入して、銀行などに信用してもらってお金を受け取ります。

会社がお金を借りようと思っても、流れは全く同じです。

実際に銀行を訪れるのはその会社の社長や会社員なのでしょうが、銀行を利用する際に、その社長や会社員は、自分の個人情報ではなく、会社の名前、所在地、設立年月、電話番号など、「法人」に関する情報、いわゆる「法人情報」を記入して、銀行などに信用してもらってお金を受け取ります。

 

極端な話、

会社の社長が個人でお金を借りることが出来なかったとしても、その社長が法人として契約しさえすれば、お金を借りることができちゃったりするわけです。

 

個人の名前は、法人にとっての企業名
個人の住所は、法人にとっての本店所在地
個人の生年月日は、法人にとっての設立年月
個人の携帯電話番号は、法人にとっての代表電話番号

というわけです。

 

こう見ると、法人だって個人と同じということが、わかってもらえると思います。

 

そして「法人」をひとりの人間に当てはめて考えると、

経営者は人間の「脳」、
賃金労働者(サラリーマン)は人間の「手足」

というイメージになります。

社長だろうとサラリーマンだろうと、私達の身体でいうところの「細胞」であることには変わりはないわけです。

どれかひとつでも「細胞」が欠けると、法人は機能しません。経営者だけでなくサラリーマンも、同じだけ大切なのです。


 

さて、ここまでは「会社」のお話です。

ですがこれだけ見ると、世の中の「会社」は、単に人を集める場所にしかすぎないような気がしてきます。

単に名前をそれっぽく見せるためだけに、「会社」は存在するのでしょうか?

もちろん、違います。

会社のメリットは、外部からの見え方(信頼)というよりもむしろ「お金を集める」ことにあります。

ということでここから続いて、「株式」についての話になります。

 

「株式会社」の正しい使い方!

たくさんお金を稼ぎたい/やりたい夢を実現したい

と思っても、個人で行うとなると、最初からはなかなか上手くいきません。

とりわけ、「物を作りたい」とか、「お店を持ちたい」と考える人にとっては

何かを始めたいと思ってもお金が足りない

という状況になる人が大半です。

そんな時に使えるのがこの、「株式」というものです。

 

「株式」とは要するに、多数の出資者から資金を集めるシステムのことです。

会社が世の中の人たちに呼びかけ、様々な「人」(ここには「法人」も含みます)からお金を集め、新たな財やサービスを生産したり、より多くのお金を稼いだりしていくための資金にします。

この時、会社のためにお金を出す人(=出資者)のことを「株主」と呼びます。

このとき、株主には、「その会社が作ろうとしている財やサービスが役に立ちそうだから」という気持ちももちろんあるでしょうが、それだけでお金を出しているわけではありません。

 

株主の主なメリットは、低いリスクでお金を増やすことが出来る可能性があるというところにあります。

たとえば、

新しい機械を作りたいから、とにかく多くのお金を集めたい!

と考える株式会社があるとしましょう。

それを知った株主は株式会社に出資するわけですが、機械の開発に仮に全部で1000万円かかるとしても、株主は1人で1000万円全部を払う必要はありません。

会社の規模にもよりますが、1万円とか2万円を出資するだけでも、その人は立派な「株主」になれます。

そして、株主が出資した結果、その株式会社が大成功! 1000万円の開発費の他に、1000万円の利益が出たとします。

株主は、株式会社が成功するための役に立ったわけですから、その分恩返しを受けることになります。利益のうち何円かを株主はもらうことができるのです。

この時のもらえるお金のことを「配当」と呼び、多く出資した株主ほど、多く「役に立った」ということで、多くの「配当」をもらえるようになります。

 

一方で、出資した株式会社が大失敗した場合を考えます。

1000万円の利益どころか、1億円の借金が出来てしまった場合。株主はさらに多くのお金を株式会社に支払う必要があるのでしょうか?

決してそんなことはありません。

株主が1万円出資していたならば、その1万円が返ってこなくなるだけです。

このように、損失が発生してもその責任の範囲が限定されることを「有限責任」と言うのですが、すべての株主は有限責任者となります。

 

同様に、会社が倒産した時にその負債の責任を負うものを「責任社員」と呼び、株主は「有限責任社員」となります。

会社の負債について、出資額の範囲内で責任を負うだけで良いのです。

さらには、株主が、

やばい、出資した会社が失敗しそうだ……

と思った際は、その1万円を出資することで手に入れた「権利」を別の人に売り渡すことも可能です。

 

これらの点から株主にとって出資は非常にやりやすいものとなり、企業にとっても資金調達が簡単にできるようになることから、多くの企業が「株式会社」という形をとっているわけです。

・出資単位が小口
・会社業績に応じて利益が配当
・株式の譲渡は自由
・すべての株主は有限責任

これらのメリットを株主に存分に提供し、出資を募って「個人」よりも規模を大きくしていくのが、「株式会社」の本来の使い方です。

決して、人を騙す目的に使うものではないってことを覚えておいてください。

 

あなたの生活、安定してないかも!?

ここまでの株式の話を読んでみると、

株主になっておいた方が何かと得じゃない?

と感じる人も多いと思います。

そこで次に考えたいのは、

株主は、会社の経営もしなくちゃいけないの?

ということです。

 

有限とはいえ、株主は会社に対して「責任」を負うわけですから、会社のためにあれこれ頑張らないといけない気もします。

ですが、だからといって、毎朝満員電車に揺られて出社したり、より多くの売り上げを出すために営業をかけたり、そんなことを考える株主って、実際ほとんどいません。

ここにもうひとつ、株式会社の特徴があります。それは、

所有(資本)と経営の分離

と呼ばれるものです。

 

基本的に株主は、会社の経営についてはあまり興味を示しません。

会社の経営よりも、とにかく配当や株式の売買による利益を求めているわけです。

その方が手っ取り早いですし、株主全員が会社を経営するための技術やノウハウを持っているわけではありません。

 

その結果、

会社の経営は、専門の経営者に任せることが最も効率良い!

という考え方にいきつくのです。

 

このように、

株式会社にお金を出している人(=所有)
実際に株式会社を動かしている人(=経営)
それぞれを別の人が担当している状態、

これを、「所有(資本)と経営の分離」と言います。

 


会社と個人の違い の説明はこれくらいにして、先ほどのスルガ銀行の話に戻ります。

思い切って投資が出来るサラリーマンの方の中には、その理由として、

サラリーマンは安定感があるから大丈夫だと思った

って考える人もいると思います。

大企業に勤める人ほどその傾向は強いのですが、果たしてそうでしょうか……?

 

万が一失敗しても、確かに勤めている限り、「今は」お給料が入ってきます。

ですがどれほどの大企業も、結局そこは「株式会社」です。

株式会社ということは、「株主」がいるからこそ成り立っています

 

仮に株主が、株をすべて売ってしまったらどうなるでしょう?
今後一切、その会社の株を誰も買わなくなってしまったらどうなるでしょう?

 

会社は潰れてしまいますし、みなさんの思う「安定性」はたちまち崩れてしまいます。

毎日なんとなく会社に行って、朝から夜までなんとなく「労働」をこなしさえすれば、それでいつまでもお金をもらえると思いがちなサラリーマンが、このような投資詐欺に引っかかってしまっている気がして仕方ありません。

あくまでサラリーマンとして「働く」ことを選ぶのは、その人自身の「利益」のためであるべきだと思います。

「安定性」を目的にするっていうのは少し違う気が…。

 

仕組み もよくわかっていないのに、「 株式会社 」に所属しているだけで安心感を持たない

私は、このように考えるようにしています。

 

より安定性を求める「サラリーマン」にしても、これから新たなことを始める「起業家」にしても、頭の片隅に、

私達個人だけの「働き方」

は持つようにしておきたいですね。

 

この「私達だけ」という考え方は、オウンドベースの根幹です。

普段ニュースを扱うこのサイトではありますが、理念についてもぜひ一度読んでみてください。

 



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