東大生 (法学部生)だった頃に見た「内部学歴格差」の話

東大生 には、内部でも格差があります

東大生 (東大院生)の中でも、学歴格差は広がっています

東大生 (東大院生)だった頃を思い出すと、大学や学歴に関する問題には思うところがたくさんあります。

たとえば、東京医科大の裏口入学の話が世間をにぎわせました。

合格する実力のあった学生が、裏口入学のせいで不合格にされたはずだ!

という意見が主流ですが、確かにそれはもっともです。

一部の利益のために不正を許可するという姿勢は、本来あるルールそのものを否定するということ。

つまりは法治国家の否定にすらつながりかねません。それはもちろん、許されるべきことではありません。

ところが今回の東京医科大のように、志望者多数の中から生徒を「選べる立場にある」学校もある一方で、

ぜひうちに来てください!

と、学生にお願いせざるを得ない大学も存在します。

 

「2018年問題」という言葉が、認知されつつあります。
これは、

18歳の人数が減り始めたことで、今ある大学の再編や統合が求められる時代に突入する

という問題です。

今回はこの2018年問題の話から、

「学歴」を求められる時代についての持論。

さらには、

私が見た東京大学法学部

についての話をしたいと思います。

私も今から数年前、東京大学に通っていました。
もっとも、東京大学を目指そうと決めた理由は

「東大生が好きではなかったから」

なのですが……。

決して天才型ではなかったため、平日1日16時間、休日20時間くらい机に向かっていました。
それでなんとか、東大に合格できました。

そして、結果的に「東大生」を経験してみて残った事実としては、

(ごく一部ではありますが)
偏見とも言える経歴至上主義の同級生のことを
最後まで好きになれなかった……

というものでした。

 

スポンサードサーチ

どうして今さら、「18歳が少ない!」って騒いでるの?

文部科学省が発表している18歳人口の推移

のグラフを見ていただけるとわかるとおり、18歳人口は1992年の205万人をピークに減り続け、2009年からは約4割減った121万人になった状態で横ばいでした。

そして今年から再び減少に転じ、2040年には80万人ほどになると予想されています。

その結果、現在では私立大学の約4割が定員割れの状況を起こしているそうです。

このままでは多くの大学で経営が成り立たなくなるのでは……?

そのように考えられるため、日本でも昨年から、中央教育審議会などで国公私立の枠を超えた大学の再編・統合の検討が始まっています。

大学の再編・統合の動きは今に始まったことではありません。

最初にこの動きが見受けられたのは、2001年6月に同じく文部科学省がまとめた

「大学(国立大学)の構造改革の方針」

ではないでしょうか。

当初は各県にある国立大学や医科大学によるものが中心で、その後、公立大学や私立大学が続いた形でした。

現在では、名古屋大学北見工業大・小樽商科大・帯広畜産大などが大学の統合を目指しています。

18歳人口の減少期を再び迎えることになり、大学においても経営の効率化が求められることとなりましたが、ここで疑問が浮かびます。

なぜ今までは横ばいを保てていたのか?

「人口が減少している」というニュースはこれまでもありましたし、
むしろここ数年現状を維持できていたのか、不思議なほどです。

思うにその要因の一つとしては、

進学率の上昇

が挙げられると思います。

 

先程の文科省の資料にもありますが、1992年の18歳人口ピーク時と比較すると大学や短大への進学率は大幅に上昇しています。

卵が先か鶏が先かというところはありますが、進学率が上昇したことで、世間においても「大卒である」ことが最低条件だと考えられる機会が増えました。

たとえば大手を中心に、「大卒」を採用条件とする企業は非常に多いです。

その結果、

多くの高校生が進学を選び、ますます大卒を最低条件とする企業は増え……

という循環が起こっているのです。

 

大卒が基本の土俵となるのですから、今度は同じ「大卒」の中でも優劣をつけようという動きが生じます。

学歴社会ゆえに持たれる偏見です。

そしてこの動きは非常に顕著で、さらに言えば、

同じ「東大生」の中でも、優劣をつけられることがあります。

ここからは、私の実体験となります。

 

東大生 (官僚になる人)と、「それ以外」という格差

私は東京大学の文科一類(法学部)に合格し、そして卒業しました。

「官僚養成学校」などと揶揄されるように、東京大学法学部では、同級生のほとんどが官僚か弁護士を志します。

中央官庁に勤める人は、いわゆる官僚です。

一方で私は、当時民間企業に就職しました。今でこそ独立しましたが、というか今でも、

ごく一部の「東大卒」の方には、一切相手にされないです

 

たとえば卒業式の際、こんなことがありました。

近くにいた同じ卒業生に、話しかけられました。初対面の男性です。そのとき、以下のような会話のやり取りがありました。数年たった今でも忘れません苦笑


相手
卒業おめでとう!

ありがとう。そっちもおめでとう!

相手
卒業後は何省?

あ、僕は官僚じゃなくて……

相手
そうなんだ! 弁護士か

いや、弁護士でもないんだけど……

相手
あぁ……そっか、じゃあいいや

その場を立ち去る相手。

……まじかよ

って思いました。

私のような「東大生(一般企業就職組)」は、そもそも興味すら持ってもらえない

そんなことがあるのです。

 

職業に貴賎などありえません。

官僚や弁護士が悪いということではなく、ひとしく決めた「進路のひとつ」であるということです。

環境の違いこそあれど、自分が選んだ「生き方」や「働き方」であれば、それが正しいはずです。

その上で、当事者だからという主観を抜きにしても、この方の応対は露骨すぎると思います。

ですが、このことに愕然としたわけではありません。むしろ、

あぁ……やっぱり

そんな印象を受けました。

もともと東大生ってこんなイメージだったので、だから高校生の頃の私は、東大に入ろうと決めたのです。

 

「嫌い」という前に、まずは体験してみる

私の持論です。

仮に私が、東大卒ではなかったとします。

その状態で東大生を批判するようなことを言おうとしたら、このように思われるのでは、という可能性が頭の中にずっとあったのです。

「なんだ、東大生へのひがみかよ」
「学歴コンプ乙」

 

月並みな意見になりますが、

「勉強が出来る」と「頭が良い」は別物です。

私自身、勉強「は」できると自信を持って言えますが、頭の良さについては今も精進しています。

「 東大生 」とかいう学歴にかかわらず、頭が良い人は非常にたくさんいらっしゃいます。

独立してみて、ますますその思いは強く感じます。

もちろん、同じ東大卒の中にも、桁違いに頭の良い人はたくさんいました。人間として私より素晴らしい人はたくさんいます。

 

私が出会った嫌な経験は、上記含めたった数例だけだったかもしれません。

ですが、

官僚や弁護士の方がランクが上だ/東大生の自分は、選ばれし者だ

そのような偏見を持つ人は、確実に存在しています。

繰り返しになりますが、私は「官僚や弁護士が嫌い」という持論は持っていません。

私自身が経験したことがない職業なので、感情論の対象ではありません。「働き方の選択肢のひとつ」という認識です。

 


企業において、「大卒」が当たり前になる社会風潮を止めることは出来ません。その理由についても持論があります。

学歴を参考にしないと、就活の短期間だけで学生の「頭の良さ」を判断できる人間が少ないから

だと思っています。

誰より私自身がこのブログにおいて、「東大卒」であることを謳っているため、「学歴なんて関係ない」という持論に矛盾が生じていると思われてしまうのは承知しています。

ですが、

東大卒 って自ら言うから、僕の東大の話を読んでもらえる

個人的にはそう思っています。

 

「大卒」が増えたからこそ、ひとくくりに「大卒」を認められない時代が来ている

そのことは事実としてあると思います。

そして、

東大が嫌いだから東大に入った

そういう人もいるってこともついでに知っていただけたら、
大変嬉しく思います。

 

次回はこれに続き、

なぜ東大生は官僚になるのか

について、
東大の入試問題から見る分析と意見を書きたいと思っています。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です