ECサイトは、配送業者をぺしゃんこにする気?

ここ数日、オウンドベースでは
ECサイト(Amazonなど)を利用しての商品購入
について情報や意見を発信している。

まずは、昨日の羽鳥の意見、

「買い物弱者」にとってネット通販は生命線

って話題に関して。

経産省が
買い物弱者応援マニュアル

なるものを作っているのを見つけた。

中身を読んでみると、
買い物弱者の定義や問題点が書かれていて、
解決策取り組みのための事例が書かれていて、
(家まで商品を届けるサービス、物流の改善や効率化を図るサービスが紹介されてた。)

このようなサービスを新規で立ち上げるための注意点が書かれていて、
事業として売上や利益を出すための工夫やアドバイスが書かれていて……

 ……あれ? 買い物弱者の話はどこへいった?

 というかこのマニュアル、
「買い物弱者を応援する」ためのマニュアルじゃなくて、

「買い物弱者を『支援する』人を応援する」マニュアル

なんだね。

 てっきり、買い物弱者自体を応援するんだと思ってたわ。
ベンチャー起業の支援マニュアルみたいなもんか。

なんとなく、役人が作ったっぽい感じがすごく出てる気がする。
ぜひ興味があれば読んでみて欲しい。

まぁせっかくだから今回は、このマニュアルに書かれている話をベースにして、
物流に関して最近よく見かけるニュースについて考えたい。

配送サービスの育成支援も経産省はやってるみたいだし。

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 『配達員、生き地獄問題』

この前、僕の家に宅配便のお兄さんが来た。
その日は平日の夕方、僕は家にいた。

マンション入口のインターフォンが鳴る。
気づくのに少し時間がかかったから、出るのが遅れた。
モニターを覗き込む。

自首しに来たの?

と思えるくらい暗い顔をしたお兄さんが、そこには映っていた。

つらそうな目が訴えていた。

どうせ不在なんだろ?

って。
クロネコのお兄さんは、本物のネコよりも黒い目をしてた。

だから僕はあわてて応答した。
ここにいるよって、存在の証明のために。

僕「はーい!」
お兄さん「あ……宅急便です……」

いるならさっさと出やんかい!

お兄さんの冒頭の沈黙には、その念が確実にこもっていた。
実際、もうその場を離れようとしてたし。

届いた果物ゼリーのラベルにはメロンが書かれていたのに、
甘くて美味しいはずなのに、
なぜだろう、まったく味がしなかった……。

僕はどうするのが正解だったのですかね?

申し訳なさから、
すぐに出られなかったら、不在にしたほうがいいのか?
とさえ思ってしまう。


 

まぁこんな感じで、
配送業者は確実に疲れ切っている。

お兄さんはまったく悪くない。
悪いのは、もたもたしてた僕なわけで。

むしろ遅れて対応した僕のほうが、
玄関先で自首する時みたいな気持ちになるべきだ。

 配達員の方々には僕もいつもお世話になってるし、
なんとかならんもんかな、と思っている。

「ラストワンマイル」って言葉を知ってる?

主に通信業界で使われている言葉で、
直訳すると「最後の1マイル」。
最寄りの基地局から利用者の建物までを結ぶ通信回線の最後の部分のことだ。

物理的な長さじゃなくて、

通信事業者と利用者を結ぶ最後の区間

って意味らしい。(実際のケーブルはもっと長いと思う。)

 そして物流業界においても、この「ラストワンマイル」の概念がある。
それは、
商品が客の家に届くまでの最後の区間
のこと。

そこの場所を請け負っているのがヤマト等のお兄さんなわけで、
その原因っていうのが要するに、

客が自分の好きな時間に注文できて、自宅まで届けてもらえるかどうか

ってところにある。

ここがまさにネット通販最大のメリットとも言えるから

ネット通販の繁栄は実質配送業者の人のおかげ

みたいなとこはあると思う。

というか、当日配達、翌日配達といった配送サービスは
どのECサイトを使ってても選べて当たり前
みたいなところがあるよな、今や。

最後の1マイルの負担が、かなり重い。

100キロマラソンかよ。

 

いわゆる通販サイトを比較するサイト(ややこしい)を検索してみたら、
配達されるまでのスピードなんかも検討対象になっていて、
このラストワンマイルを充実させようとする動きは活発だ。

商品の配送に関してどのような取り組みを目指しているか、
「Amazon」と「楽天」について、それぞれニュースが発表されていた。

Amazon=ショッピングモール/楽天=商店街

そもそも、Amazonと楽天は、ECサイトの運営内容が大きく異なっている。

たとえば僕が新規事業として商品販売を始めるとする。
そうすると、

商品そのものを個別に「出品」する場合はAmazon
お店自体をまるごと「出店」する場合は楽天

を使うのが効率が良い。

 ……とかそれっぽく書いたら、
Amazon」と「楽天」は何が違うのか
について興味を持ってもらえるかな?

どちらも同じように

サイトを見る→欲しい商品をクリック→購入

という流れをとっているが、
実は両者はお金の稼ぎ方が違っている。

Amazonのイメージは、巨大なショッピングセンター

たくさんの商品がAmazon自体によって管理されているし、
Amazonから直接販売されている。

一部例外はあるから、
そのへんはこちらの記事を読んで欲しい。

いずれにしても、ほとんどの商品をAmazon自身が在庫を持って販売している。

だからAmazonは、
商品を販売することで利益を得ている
ってことになる。

一方で、「楽天」。

楽天のサイト内には、「商店街」が出来ている

楽天自身は、商品を販売していない。
在庫も持っていない。
球団は持ってるけど。

楽天のサイトから商品を購入したとしても、
実際に商品を販売するのは楽天に出店しているお店そのものってことだ。

商品を持っていないから、販売による利益は生じない。

だったら楽天はどこから収益を手に入れているかと言うと、
それぞれのお店から取る出店料
ってことになる。

いわゆる、「ライセンスビジネス」ってやつだ。

月にいくらか払ったら、楽天にお店を出すことができるよ。

というビジネスモデルになってるってこと。

つまり、注文してから手元に届くまでの配送スピードだけに絞って
比較競争を考えてみると、

Amazon VS 楽天

というよりは、

Amazon VS 楽天に出店している「個々のお店」

ってことになる。

大型スーパーの出店に反対する地元の商店街組合

って構図をものすごく感じる。

ここまでをまとめると、以下のようになる。

Amazon
・在庫管理から販売、配送までをAmazon自体が行う
・商品の売買で利益を出している
・配送は基本、Amazonの責任。苦情がたくさん来る。

楽天
・在庫管理や配送は、登録している個々のお店で行う
・楽天は場所を提供しているだけ。ライセンスで利益を出している。
・苦情は楽天にたくさん来るが、
配送状況などはそれぞれのお店じゃないとわからないこともある。

 こんな感じ。

じゃあ次に、現状を踏まえて
Amazonと楽天はどのような取り組みをしているかを見ていきたい。

続きはこちら



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