残業 ・評価の問題など、高度プロフェッショナル制度のデメリット

残業 の上限や評価の問題、高プロのデメリットについて

残業 の時間や私たちの評価は、高度プロフェッショナル制度の中でどうやって決まるのでしょうか?

みなさんこんにちは、村地です。

昨日、田岡先生と羽鳥さんが

「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」

について記事を書いてくださったので、私もこれについて、考えたことを書こうと思います。

田岡先生による解説は、こちらから
羽鳥さんの考えは、こちらから
それぞれ読むことが出来ます。

 

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残業 は良くない、でもそれ以外での評価は難しい?

羽鳥さんも述べていましたが、多様化する働き方の中で専門的な仕事をされている人が仕事の成果で賃金を支払うというのは、生産性が上がる良いことだと思います。

仕事が遅い人の方がたくさんお金をもらえるというのは、間違っていると思います。

ですが、お金を「働いた時間」から「仕事の結果」へと変更した場合、

その結果は誰が評価するのでしょうか?

結果が出なければ、お金はまったくもらえないのでしょうか?

そのあたりのルールが何もわからないのが、私はとても怖いです。
ちょっと理想が多すぎる気がして……。

私が小学校の頃に、成績評価を感覚で決める女の先生がいました。

テストで100点をとっても、通信簿の評価を「3」にする
楽しそうに授業を受けているから、テスト関係なしに「5」をつける

一番ひどいと思ったのは、勉強を頑張っていた友達に対して、

あなただけにオール5をつけるわけにはいかないの

と言って、なぜか国語と音楽の成績が「3」になっていたということです。
(その子は漢字テストがいつも100点だし、ピアノも弾けるのに!)

小学校なので内申もあまり関係なかったし、学校でのことなのでお金とかは考えたことがなかったのですが、こんなふうに

主観で成績や給料が決まったら、
結局上司の顔色を伺いながら働かなければいけない

のではないでしょうか?

これだと、今の日本でイメージされる働き方となにひとつ変わっていません。

 

たとえば、新しいお薬の研究をしている人がいたとします。
薬を開発するまでには、

1:病気のメカニズムを解明
2:大量の(数千〜数万)候補から薬を合成
3:ひとつひとつを慎重に選定
4:効き目と副作用の確認
5:完成

というプロセスを経て、トータル9年~17年という長い年月がかかるそうです。
(参考:日本製薬工業協会HP

また、そんなに時間をかけて開発しても結局薬にならなかったという場合もあるそうです。

私たちが知れるのは「結果」のみで、その完成品が「あるかないか」だけです。

それじゃあ完成するまで、薬の研究開発者はどういう基準でお金を手に入れるのでしょうか?

効き目や副作用は、時間が短縮できるものでもありませんし、どうしようもないケースは存在すると思うんです。

もしお金がもらえないのなら、私なら薬の開発のお仕事をやめると思います。

1企業としては人件費の削減でプラスになるかもしれませんが、
大きく見れば日本の、世界全体のマイナスになる気がします。

 

残業代が減って、浮いたお金はどこに行くの?

今回成立した法律の中では、

残業時間に上限がつく

というのが最も大きな変更点であると思います。

ですが、残業が減ればその分、今よりも収入が減る人も多いと思います。

残業代がゼロになったら、その分成果報酬は今よりも上がるのでしょうか?

こればかりは会社によるところなので明確なルールを作るのは不可能だと思います。

なので会社の経営者の人には、

減らした分の残業代を、働く人にお返しする

ような仕組みを作ってもらいたいです。

あと、残業時間に上限がつくと言いますが、上限が高すぎませんか?

100時間、26カ月平均で80時間というのは、「過労死ライン」と呼ばれる厚生労働省の認定基準と同じです。法律でその水準をギリギリまで認めてしまったら、今よりも過労死認定が難しくなると思います。

実際、似た懸念が過労死された方の遺族らから出ているそうです。

お給料の面でも、労働時間の面でも引き続き、

労働者は経営者からひどい扱いを受けて搾取されかねない

という状況は、変わっていないように思います。

 

今日の「理不尽」が、明日の「当たり前」にされてしまうかも……

調べてみて知ったのですが、労働時間短縮の実現を目指そうという動きは最近始まったものではないそうです。

たとえば、昭和62年に導入された、

「専門業務型裁量労働制」

と呼ばれるものがあります。

これは名前のとおり、

研究者やデザイナーなどの専門的な仕事に携わる人については
実際に何時間働いたとしても(あまり働かなかったとしても)、
労使協定によって定められた時間働いたものとみなす

という制度です。今回の「高プロ」に近い気がします。

また、平成10年には会社の中心で企画立案に携わる方についても同様に実際の労働時間とは関係なく定められた時間だけ働いたものとみなす

「企画業務型裁量労働制」

という制度が導入されました。

これら2つの裁量労働制が、みなし労働時間の規定として現在でも適用されています。

今回決まった「高度プロフェッショナル制度」についても10年ほど前から

「ホワイトカラー・エグゼンプション」

として導入が検討されていたそうです。

名前や詳細こそ変更があるものの、大枠は今に始まったことではないみたいです。

調べてみて、私も初めて知りました。

常日頃からニュースには気を配っていくべきだなと、
やっぱりそういう風に思います。

 


今の私たちは、自分からたくさん情報を手に入れることができます。
でも逆に言えば、気にしながら生活しないと、情報を素通りしてしまうことになってしまいます。

決まったことをよく知らないまま、

自分には関係ないや

って思いながら過ごしていると、ある日突然、

え?そんなことも知らないの?

と言われてしまいます。

働き方の変更だって、上の人たちが決めたことなので良い面もたくさんあると思うのですが、そこに安心していると、知らない間にめちゃくちゃなことが決まっているかもしれない。

まさか、そんなのありえない

とされていることでも、
いつの日か「当然」だとみなされる時代がやってくるかもしれない。

自分で働き方を決められる環境づくりが出来たらそれが一番良いですが、
(それが「オウンドビジネス」という考え方です。)

それ以前に、

現状を見つめて自分の意見やポリシーを
しっかり持ってからじゃないと、
人生を先に進めることは出来ないと思います。

私の考えは以上です。



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